トイデジ視点→発想の習慣。

トイデジGenie III」を買った。


トイデジGenie III(旧バージョン)」を買った。LOMOHOLGAなんかに代表されるトイカメラのデジタル版。以前LOMO LC-Aの写真に惹かれて、トイカメラを使ってみたことがあった。そのとき既にLOMO LC-Aは生産終了となっていたので、手始めに試してみたのはプラスチックカメラ、次にBaby HOLGA。が、ダメ。全然うまく撮れない。ちゃんと撮れてるのはフィルム1本でせいぜい2、3枚くらい。そのくせ現像代は割高。DPEで写真を受け取るときのあの恥ずかしさったら! トイカメラをあきらめるのに、そう時間はかからなかった。
のだが、会社の人がトイデジというものを教えてくれた。デジタルなら現像代はかからないし、思う存分練習できる。残念ながら撮った写真をその場で確認とかはできないけれど、本体サイズがタバコの半分以下という小ささなので文句は言わない。

カメラを持つと、視点が変わる。

そんなこんなで「Genie III」を手に入れて、ポケットに入れて持ち歩いている。まがりなりにもトイカメラということで、街を歩くときに発色の良さそうな素材を目で探す。黄色い折りたたみ自転車、赤いクライミングクレーン、やたらと青い業務用カゴ…。いつも目にしているはずなのに、はじめて気づいたものもある。「まるでカラーバスだな」と思った。以前読んだ『考具』という本に書かれていたアイディア発想の技術。赤なら赤と毎日テーマを決めて、風景の中から全く無関係の情報を頭の中に集めていく。そうしてそれをアイディアのヒントにするというものだ。(そういや山本高史さんの『案本』でも、視点がテーマになってたっけ。「脳内アングル」だけど。)

『考具』を読んだ当時、それを習慣にしてみようと試みたけれど、1日で終わった。正直、つまらなかったから。そんな自分がトイデジを手にして、あのとき以上に目を動かしている。人というのは、楽しいことしかやりたがらないのだな、とつくづく思った。
まだ全然うまく撮れないけれど、トイデジ、楽しいです。


2008年のcandy296の流れ
Wii Fitにはまる→ブログをはじめる→並列読書をはじめる→トイデジが楽しくなってきた
                              ↑今ここ